☆<ら行>
ターザン山本さんの言葉を借りるまでもなく、今(の日本のロック界)って“カリスマ以前の人たち”ばかり。コイツは本物!って思えるヤツに、ここ10年以上出会えてない気がする。10年以上前から“今もいる”、“コイツは本物”はいるけど(笑)。
まぁ、こういうオッチャンの嘆きっていうのは、ロックが生まれてから半世紀、ずっと繰り返されているわけやけど、それを承知で、やっぱり“いねぇ〜”。
あ、チバユウスケがミッシェルでデビューすんのが96年かぁ。かろうじていたか…。
そーいや林檎ちゃんが98年くらい…? 日暮愛葉ちゃんもインディーズ・デビューが95年とかかな。探しゃいるなぁ(笑)。奥田民生さん(ユニコーン)も96年か。ゲッ。もー探さんとこ(汗)。
でも、みんな約10年選手やもんね。
ともかくですね、昔は本物中の本物ロッカーがゴロゴロいたんですよ。“この人がどこでどんな音楽やっても絶対ロック”っていうような。
歌詞の主体は、あくまで“僕(俺)”であって、口が裂けても“僕ら”なんて言わない。言ったとしても、それはごく限られた範囲での“僕ら”であって、勝手に世代を背負ったりしない。
前置きが長くなってもーた。昔、ローザ・ルクセンブルグってバンドがいたんですよ。そこにいた、どんとって人はほんまもんのカリスマでした。
彼が歌えば、誰でもハッピーになって踊りださずにはいられない、ぐらいの。そんくらいのパワーを持った歌い手であり、パフォーマーであり、コンポーザーであり、ロッカーであり、自由人であり…。
ローザの後、これまた素晴らしいロック・バンド、ボ・ガンボスでも歌ってました。そして突然、ボ・ガンボスを解散し、沖縄に移住しちゃったんです。
めっちゃアセりましたよ〜。って、なんでお前がアセんねん(笑)! でもほんま、どんと、ど、どこ行くねん!って思いましたもん。
ボ・ガンボスのメンバー(その頃は事実上、解散していたが)もメーカーの人も家族もみんなアセッたでしょうねぇ(笑)。
でも、そこがどんとやねんなぁ。誰にも止められない…。
ローザ・ルクセンブルグは圧倒的なライヴ・パフォーマンスを誇り、歌詞も奇妙だし、まさしく京都のアングラ・シーンからしか出てこないような、けったいなバンドでした。
でも、スローな曲はとても甘酸っぱくて、名曲と呼ばれる曲もたくさん残してます。
旅行滞在中のハワイの地であの世に逝ってしまったどんと。あ〜、もったいない(泣)。ローザでもボ・ガンボスでもええし、夏の野外フェスで観たかったな。やっとどんとが暴れまわれそうな状況が整ってきたのに。
心からのご冥福をお祈りします。あ、このアルバムは、ローザのええ曲いっぱい詰まったベスト盤。ヘンやけど胸がキュン。個性の塊。
ローザ・ルクセンブルグ:
どんと(Vo)、玉城宏志(G)、永井利充(B)、三原重夫(D)の4人組。京都のライヴハウス・拾得でアルバイトしていたどんとと玉城が出会い、83年に結成。85年、巻上公一プロデュースのオムニバス・アルバム「都に雨の降る如く」に「おしり」「遠き山々」で2曲参加し、レコードデビュー。87年8月6日、渋谷EGGMANでのライヴを最後に解散。ニューウェーブ系ギター・バンドと思いきや、R&B/ファンク/レゲエ/歌謡曲/ワールドなどなどを飲み込む、脅威の雑食性を誇る。フロント・マンのどんとは00年1月27日、ハワイで急逝。